メッセージ
伊藤幸恵
私は、医療における心理臨床にて長く豊かな経験を積んでまいりました。
精神科、心療内科の領域はもとより、身体科とのリエゾン・コンサルテーションにも携わり、こころと身体の密接なかかわりあいを実感しました。
人は心身を病むことを通して、自分の人生を物語として紡ぎなおす機会にまみえています。
精神分析の知はそれを助ける、豊潤な母胎となる。
その信念のもと、治療者としての地道なトレーニングを重ねてまいりました。
精神分析は、治療者との関係性を基盤に置きながら、自分自身を丹念にみつめ、体験的に知っていく営みです。
それは直接的に問題解決を図っていく性質のものではありません。
精神分析的心理療法を通じて時間と手間をかけて内在化された「考えるこころ」は、あなたが情緒を生き生きと感じながら、あなたらしく生きることを助けてくれることでしょう。
どこにどのように相談したらよいかわからない、そのような方もまずはご連絡ください。
じっくりとお話をうかがい、最善の方法を探索いたします
略歴
東京国際大学大学院修士課程終了後、臨床心理士を取得。
聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室に常勤心理士として入局、15年勤務。
心の杜・新宿クリニック、こども・思春期メンタルクリニックでの勤務を経て、
2022年春、新宿区河田町に個人オフィスを開業。
現在、北参道こころの診療所、つつじヶ丘メンタルクリニック、リンクスメンタルクリニック(横浜市)にて、医療における臨床も継続しています。
保有資格
所属学会
トレーニング歴
個人スーパービジョン
- スーパーバイザー2人より精神分析的プレイセラピーSV
- 日本精神分析学会認定スーパーバイザー3人より、成人の精神分析的サイコセラピーSV
- 現在、精神分析家によるSV
個人分析
欧米では、心理療法や精神分析を受けることが精神分析的心理療法を行う者の必要不可欠なトレーニングとされています。
- 週1回、週2回の精神分析的心理療法
- 現在、週4回の精神分析
体系セミナー
- 慶應心理臨床セミナー
- 対象関係論勉強会 etc.
事例検討グループ
- 日本精神分析学会に認定されている3つのグループに参加
研究
著書
- 事例検討会のすすめ―皆のこころで考える心理療法(分担執筆, 岩崎学術出版社, 2021年10月)
- 精神分析/精神科・小児科臨床セミナー総論:精神分析アセスメントとプロセス(分担執筆,福村出版 , 2019年2月)
- 心理学理論と心理的支援 福祉臨床シリーズ4 臨床に必要な心理学(分担執筆,弘文堂 , 2006年11月 ,2018年1月 重版 )
論文
- 統合失調症前駆期のロールシャッハ反応 : 一例における前駆期と発症後の比較
伊藤 幸恵, 荒井 淳, 塚原 さち子, 田所 正典, 岩倉 拓 白百合女子大学発達臨床センター紀要 / 白百合女子大学発達臨床センター紀要編集委員会 編 (23) 71-84, 2020 - 研修症例 強迫症状を主訴とする女性との心理療法過程
伊藤 幸恵 精神分析研究 = The Japanese journal of psycho-analysis / 日本精神分析学会編集委員会 編 53 (4), 463-469, 2009-11